サマヨアシレガエンwithダブルゴリラ
こんにちは!早いもので2020年も半分が終わってしまいましたが、2020年下半期最初の記事は先日開催された日本一決定戦の予選で使用したパーティの紹介になります。読みにくい所箇所も多々あるとは思いますが、最後までお付き合いいただけると幸いです。
構築経緯
今回の予選は6月17日に行われた鎧の孤島追加からわずか10日後に開催という準備期間のかなり短い大会でした。僕はこの期間の中でいくつかの構築を試してみたのですが、どの構築も上手く使いこなすことができず、勝てる自信のないまま大会当日を迎えてしまいました。そんなとき見ていたPJNOの配信でカ・エールさんが使用されていた
(ガラル)
の並びを見て非常に強力だと思い、サマヨアシレ自体はINC Mayで使用経験があったことから、すぐにこの並びを使うことに決めました。そして技構成や調整を自分の扱いやすいものに変更し、次のパーティが完成しました。
メンバー紹介
実数値:147-×-178-×-171-27(S個体値0)
努力値:252-0-92-0-164-0
特性:おみとおし
技構成:ナイトヘッド/てだすけ/サイドチェンジ/トリックルーム
H-B:A172ドラパルトの珠ダイホロウを最高乱数以外耐え
トリックルーム始動要員。
調整は有名なカ・エールさんのものを使用させていただきました。技構成に関してはトリックルームと安定してダメージを与えられるナイトヘッド、味方の打点を伸ばすことのできるてだすけと上手く使えば味方を強力な攻撃から守ることができ、以降も相手にプレッシャーを掛け続けることのできるサイドチェンジを採用しました。相手のちょうはつ前に動くことのできるてだすけとサイドチェンジがあることでエルフーンなどを前にしても割と動かしやすかったです。
<採用しなかった技>
・いたみわけ
サマヨールの痛み分け僕は4月にあったINC Aprilで使用したキョダイラプラス入りトリル以来ずっといたみわけサマヨールを使ってきましたが、最近はプレイングの問題もあり、サマヨールの隣を徹底的に狙われて負ける試合が多かったため、味方の攻撃を代わりに受けることのできるサイドチェンジに変更しました。
アシレーヌ@いのちのたま:れいせい
実数値:187-×-95-195-136-58
努力値:252-0-4-252-0-0
特性:げきりゅう
この構築のダイマックスエース。
防御面ではゴリランダーなど受けるのが厳しい相手も多いが、攻撃面では多くの相手を等倍1発or2発で倒すことができるため、アタッカーとしての性能は相変わらずトップクラス。前回のINC Mayでこのポケモンのダイマックスを強く使うことができなかったことに対する反省を生かし、少しでも強い動きができるような立ち回りができたことが予選を突破することのできた大きな要因だと個人的には考えています。そのくらい強力なポケモンです!
<採用しなかった技>
前回のINCではふぶきではなくこちらを採用していましたが、エナジーボールを打ちたい相手一部の水タイプに限られる(しかも一番打ちたいトリトドンには警戒されて守られる)上、それらのポケモンに対してもダイフェアリーで十分である局面が多かったため、ふぶきを選びました。ふぶきはダイアイスで強敵であるトゲキッスを1発で倒せるところも非常にポイントが高いです。
・ほろびのうた
こちらもINC Mayではまもるの代わりに採用していましたが、アシレーヌのダイマックスが切れた後にほろびのうたを打って逃げ切り、のような展開の試合がかなり少なかったことや、初手にアシレーヌを出したときにダイマックスを切らずに様子見したいシーンが非常に多かったことから今回はまもるを採用しました。
ガオガエン@バンジのみ:ゆうかん
実数値:201-183-110-×-112-58
努力値:244-252-0-0-12-0
特性:いかく
技構成:フレアドライブ/うっぷんばらし/ねこだまし/すてゼリフ
構築のサイクル要員+サブアタッカー。
ゴリランダーをフレアドライブ一撃で倒して欲しいのと、耐久振りのサポート型のガオガエンは一生使いこなせる気がしないのとでアタッカー型で採用しました。H振りのみなので当初は耐久面に不安を持っていましたが、実際に使ってみると、パーティの潤滑油として大車輪の活躍をしてくれました。特に突破を賭けた魂の一戦で相手のガオガエンの裏から出てきたゴリランダーを倒してくれた時は思わず叫びました。近隣の方申し訳ありませんでしたm(_ _)m
Sに関してはアシレーヌと同速なので多分調整した方がいい…
<採用しなかった技>
・バークアウト
圧倒的技スぺ不足だったので、交代できるすてゼリフを選んで泣く泣く切りました。
ゴリランダー@こだわりハチマキ:いじっぱり
実数値:191-194-111-×-98-114
努力値:124-252-4-0-60-69
特性:グラスメイカー
技構成:グラススライダー/ウッドハンマー/10まんばりき/はたきおとす
S:準速バンギラス抜き
The☆脳筋ゴリラ。
圧倒的な火力の先制技で相手を仕留めてくれます。基本的に後発で出してサマヨアシレガエンで削れた相手をグラススライダーで仕留めて勝ち、みたいな使い方が多かったです。というかほぼほぼこれ。今の環境でいるのかいないのかよくわからない準速バンギラス抜きですが、相手のアシレーヌと対面した時に準速を恐れずにウッドハンマーを打つことができるので、悪くはなかったです。他の2枠に関しては要検討ですが、1回だけ非トリル下のダイアースで相手のコータスを破壊して勝った試合があったのと、対ガオガエンという意味でも10まんばりきの優先度は高いのではないか…と個人的には思っています。
ジュラルドン@じゃくてんほけん:ひかえめ
実数値:145-×-135-189-71-137
努力値:0-0-0-252-4-252
特性:すじがねいり
技構成:りゅうせいぐん/ラスターカノン/あくのはどう/まもる
ダイマエースその2。
アシレーヌが厳しそうな構築に対してはジュラルドンを投げていました。出番自体はあまりなかったですが、選出した試合ではしっかり活躍してくれるいい子です。持ち物は命の珠がアシレーヌに取られているため、弱点保険を採用しました。
実数値:181-192-75-×-75-161
努力値:4-252-0-0-0-252
特性:ごりむちゅう
技構成:つららおとし/いわなだれ/ばかぢから/とんぼがえり
この構築2体目のゴリラ。カ・エールさんの配信を見ていなければ使うことはなかったであろう1体。とても強い(語彙力)
タスキを持っているため、トリル下でバンギラスなどと対峙した時も一発耐えてから返り討ちにすることができる。先発で出して殴りながら交代することを想定してとんぼがえりを採用したが、実際にはガオガエンのねこだましを警戒して普通に交代することが多かったので、他の技で良かったかもしれない。
基本選出
先発
後発
この4体を選出することが多かったです。どうしてもトリルを貼りたいときはガオガエンを先発で出していましたが、その場合どうしてもサイクルが回しにくくなるため、ガオガエンは後発に置いた方が強いと思いました。ジュラルドンはアシレーヌの選出が厳しいときに選出してダイマックスエースとして、ヒヒダルマは相手が中速ポケモンで固まっているときに選出して、トリルが切れた後のフィニッシャーとして使っていました。
その他
僕自身のこの構築に対する理解が足りておらず、詳しい立ち回りの解説などはすることができないので、代わりに対戦中に意識していたことについて書いていきます。
・処理優先度について
この構築は基本アシレーヌで倒せるだけ倒していくのですが、その際に優先して倒すポケモンポケモンを決めて、アシレーヌを動かしていました。ゴリランダーの障害となるポケモンを狙うだけです。
1位 こいつがいるだけでゴリランダーがかなり動かしにくくなる泣
2位 きついのはきついが、トゲキッスに比べると優先度はだいぶ低い
3位 晴れててもダイストリームで飛ぶ。
要はトゲキッスははよ倒せってことです。そんなのどの構築でも当たり前ですよね。ダイマポケモンは当然優先して倒しにいきますが、ラプラスとトゲキッスは隣を狙うことの方が多かったです。
・ダメージ計算について
個人的に覚えてて役に立ったと思うものを適当に載せてときます(攻めのみ)。
対トゲキッス(H252振り)
ダイアイス→103.1~121.9% 確定1発
ダイストリーム→83.3~97.9% 雨or手助けで確定1発
対ガオガエン(ドサイドンのA-1ダイアース確定耐え+残りD@チョッキ)
ダイストリーム→98.5~117.9% 最低乱数以外1発
さすがにHDチョッキは耐えられることがあります(7/16)。僕は当たりませんでしたが、イトケ持ちもたまにいるらしい…
対ゴリランダー(H252D4振り)
ダイアイス→142.0~168.1% 確定1発
ダイフェアリー→98.6~116.9% 最低乱数以外1発
天敵のゴリランダーですが、交代読みで技を当てれば出落ちさせることも可能です。ちなみに僕が使っていたゴリランダーも最低乱数以外ダイフェアリーを耐えることができません。最終戦までなんとか耐えれると思ってました。
対バンギラス(H252振り)
砂嵐下ダイストリーム→116.9~136.7% 確定1発
さすがにダイマ+砂は厳しいです。
対ドリュウズ(H4振り)
ダイアイス→84.4~100.0% 最高乱数以外耐え
最高乱数以外耐えられてしまいますが、霰ダメージを考慮すると6/16で倒せること、ドリュウズはタスキが非常に多いこと、アシレーヌのダイマが終わった後にガオガエンの炎技を使いやすくしたいことなどから後発で出てきたドリュウズに対してはダイストリームではなくダイアイスを撃つことの方が多かったです。
ゴリランダー(全部フィールド込み)
対バンギラス(H252B4振り)
グラススライダー→110.1~130.4% 確定1発
先制一発で倒せます。
ウッドハンマー→94.2~111.6% 9/16で一発
脳筋やばい…(語彙力)
グラススライダー→72.9~86.4% 確定2発
非ダイマだとHB特化でも確定1発です。1回だけとぐろを巻いたミロカロスに耐えられたことはありました。
グラススライダー→84.0~99.5% 確定2発
非ダイマだと(ry
対ドリュウズ(H4振り)
グラススライダー→100.0~118.3%
大体タスキで耐えられますが、確定1発です。
対トゲキッス(H244B4振り)
グラススライダー→33.5~39.8%
キッスでも消耗させれば倒せます。
とにかくフィールド込みの草技の火力がえげつないです。ここに載せた以外でも、相手のギャラドス(おそらくAS)を威嚇こみウッドハンマーで破壊してくれたことがありました。
対ゴリランダー(H252振り)
フレアドライブ→108.2~128.5% 確定1発
対ドラパルト(H4振り)
うっぷんばらし→100.0~118.3% 確定1発
ダイマ相手でもホロウの後に撃てば倒せます。
・アシレーヌのダイアイスについて
ダメージ計算の対ドリュウズの箇所にも書きましたが、最終ダイマックスターンにはガオガエンの炎技の通りを良くしたり、相手の後発ポケモンのタスキを潰したりするために、撃てる場面では積極的にダイアイスを撃っていました。
・サマヨの初手サイチェンについて
先発サマヨアシレで出した際に、相手の初手の行動として
・ダイアーク+α→サマヨール
・ちょうはつ→サマヨール
などが非常に多くそこに合わせてサイチェンを使うと非常に大きなアドバンテージを得られることが多かったです。サマヨールのサイドチェンジ自体は広く認知されているものの、初手の行動としてはトリックルームやちょうはつ読みのナイトヘッドなどが多くサイドチェンジはあまり考慮されていないと感じました。正直僕は相手のサマヨールの初手サイチェンはあまり考慮しません。採用率自体4割ちょっとなので…
この構築はアシレーヌのダイマックスをいかに強く使うかがカギとなっているのですが、相手もそうはさせじと先発ガエンからすてゼリフでデバフしてくることが多いです。そこに先述のサマヨのサイチェンを合わして、ガオガエン方向にダイアイスを撃つとゴリランダーやトゲキッスといった厄介なポケモンをほぼ無償で突破できることが多いです。(実際に28戦中4戦くらいありました) このパターンでなくても相手は交代を駆使してダイマックスをいなしに来るので、相手のパーティをよく見て交代読みを決めていくことは上位勢との対決を制する上で非常に重要でした。
最後に
ここまで読んでいただきありがとうございました!
この予選大会は本来無かったはずのチャンスでしたが、念願の全国大会への出場を決めることができ、本当に嬉しかったです。本戦は僕よりも遥かに強い方ばかりだとは思いますが、少しでも食らいついていけるよう1カ月間全力で取り組みたいと思います!